小さな庭の一角に伊予柑の木があります。
今年も30個の実を付けてくれました。12月になってぐっと冷え込んでこないと色づきません。
ある意味ストレスを与えて初めて実が熟すわけですから、適度なストレスは成長に必要でもありますね。1月になって霜が降りるほど過度のストレスがあると、すが入って良くないようです。
ストレス解消方法
ストレス解消方法にはいろいろあります。
東洋医学の考え方から言えば、ストレスによって体にいろいろな反応が出たときには、それに逆らわないで、むしろその反応はストレスに対抗して現れる体の反応であるから、その反応に沿った治療が有効と思われます。
西洋医学では体に出る反応を抑えることで、治療を行いますが、特にメンタルな反応では逆効果になることが多いと思います。
風邪をひいて熱が出る。これは体の抗原抗体反応ですね。ウィルスの増殖を抑える効果などがあります。確かに体はエネルギーをたくさん使うので苦しいですが、必要な作用です。
西洋医学では解熱剤を使って、熱を下げます。これは苦しさを和らげる効果はありますが、ウィルスの増殖を抑える作用を削るために風邪を長引かせることにつながります。
東洋医学では、体を温めます。抗原抗体反応を手助けしている形で、苦しいけれど早く風邪ウィルスを退治し根治を早めます。
ストレスも免疫反応としてとらえた場合はどうすればいいでしょうか。表面の症状を抑えることと、ストレス元を回避することのどちらが、根治になるでしょうか?
ストレスが原因で鬱になったときは、体はそのストレス元に晒されることを回避して、命を守っているわけです。そこに抗うつ剤を処方すればどうなるでしょう。体がどんどんむしばまれていくのを免疫反応が抑えられているために反応できなくなってしまいます。その結果命の危険をさらに高めるだけになってしまいます。
鬱病を発症する前に免疫反応が出るのです。少しずつ出てくる免疫反応を、胃が痛いとか頭痛がするとかを薬でごまかしたり、ストレス解消と称して、アルコールに逃げたりし続けることで後戻りできなくなってくるのです。
ではストレスからは逃げるだけでいいのかというと、免疫療法と同じで、少しづつ抗体を作っていくことでストレスに強くなっていくのです。対処できる問題を解決し、体に覚えさせていく。そのためにはよい眠りが欠かせません。脳細胞に抗体となる経験を刷り込み、成長ホルモンで体を修復するという毎日の繰り返しが、ストレスにも強い体を作っていきます。
体にストレス反応が出たときは、免疫を作るチャンスです。よほどの重傷であればすぐに逃げるべきでしょうが、軽いストレス反応はぜひ自力で乗り越えて、抗体を作り強い体になってもらいたいものです。
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