NHKスペシャルの 「睡眠負債が危ない」で紹介された根不足感を伴わない寝不足の蓄積という「睡眠負債」が話題になっているようです。
さっそくネット上では、布団やまくらの会社が「睡眠負債解消には!」的な記事を載せています。「睡眠負債」は単純に時間的なことしか言われていないと思うので、布団やまくらを変える問題ではないと思うのですが、まあ話題には乗っかっておくべきなのでしょう。そのうち睡眠外来の病院とかでも、やれ癌だ心臓疾患だというようになるのでしょうね。
実際アメリカで研究された睡眠負債の実験を見てみると
「睡眠負債」研究の第一人者、シカゴ大学のデービッド・ゴザル教授が行なったマウスの実験。がん細胞を移植したマウスを、普通に睡眠をとるグループと、2週間「睡眠負債」の状態にしたグループの2つにわけた。すると、わずか2週間で「睡眠負債」のマウスのがん細胞は、十分睡眠をとったマウスの2倍近くの大きさにふくれあがった。
2003年にペンシルバニア大の研究者らが行なった実験。被験者を徹夜(3日連続)、4時間睡眠(14日間連続)、6時間睡眠(同)、8時間睡眠(同)の4グループに分け、脳の認知力を計るテストを毎日実施したところ、6時間睡眠を2週間続けたグループはテストの結果が徹夜明けの被験者と同程度になってしまった。つまり6時間の睡眠では“負債”がどんどん積み重なっていくわけです。さらに問題なのは6時間睡眠の人には“寝足りない”という感覚がないことです。
シカゴ大学のマウスの実験で睡眠不足の自覚がない睡眠不足の状態というのは、実際どういう実験を行ったのかすごく興味があります。ガン細胞を埋められたうえ、普通に寝不足にされたら、ストレスたまるでしょう。ガンも進行すると思います。
ゴザル教授「睡眠負債に陥ると、本来ならがん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、眠った状態になるのです。結果として、がん細胞の増殖の手助けをするような働きに転じるのです。睡眠と免疫システムは密接な関係にあり、睡眠不足になると免疫システムに悪影響をおよぼす可能性があるのです」
「結果をそのまま人間の睡眠負債にあてはめられるかどうかは、議論の余地があります。しかし私は、睡眠負債を抱える人でも同じことが起きている可能性が高いと考えています。
睡眠負債は、免疫システムの働きに影響を及ぼし、結果としてがんのリスクを高める。
もし、あなたががんになりたくないなら、日々の睡眠についてよく考え直すべきです」
だそうです。
ペンシルベニア大の実験でも、疑問があるのは、被検者の必要な睡眠時間は人によって違うはずなのにどうして一律6時間で睡眠負債状態だったのでしょう。
ちょっと前までショートスリーパーがもてはやされたかと思うと、今度は睡眠不足を睡眠負債と言い換えただけで話題性を高めるというのはいかがなものかと思ってしまいます。
たしかに、インターネットに夢中で寝不足を続ける現代人が多いので、警鐘を鳴らすことはもちろん必要だとは思います。しかしながら、目先を変えるだけでは本質的な改善にはならないのではないでしょうか。
第一、睡眠には時間も大事ですが、睡眠の質はもっと大切だと思います。睡眠負債なる言葉には睡眠の質に関しては、なにも含まれていませんしね。
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