「いびき」タグアーカイブ

いびき 防止

いびきに悩む方は多いですが、いびきを防止するためには、いろいろな方法があることを知っておきましょう。

『いびき防止のサプリ』
漢方薬ベースのもの、コエンザイムQ10、GABAなどが多いようです。
漢方薬ベースは、鼻のとおりがよくなる系が多いようですね。コエンザイムQ10は、若返り効果で舌の奥の筋肉のたるみを解消みたいなことが説明されていますが、明確ではないです。GABAはストレスを軽減することで、いびきというより歯ぎしり防止に近いようです。
あまり直接的に効果は表示されていません。イメージと「あくまでも個人の感想です」という購入者の投稿です。サプリメントである以上効能はかけないところが難しいですね。
「いびき」という言葉が一切出てこないで、「寝息」とか「ガーガー音」なんて表現は苦労が見えます。購入者の投稿まで「いびき」という言葉が出てこないのはやりすぎな感じがしますが。
医者には掛かりたくないけれど簡単に試せるものがないか探している方にはいいと思います。値段と相談しながら自分に合うものを探すしかありません。
『いびき防止のツール』
鼻に牛の輪のようなものをつける「いびき防止ツール」がありましたが、公正取引委員会から科学的根拠提示を求められ、販売中止になった報道があったと記憶しておりますが、今でも販売されていることが驚きでした。
サプリと同様「いびき」を症状としてとらえた場合には、薬事法に抵触する可能性もあるため、薬事法公告を専門で扱う業者もあるようですね。表現に気を使った広告が多かったようです。
まず枕ですが、いびきの原因が舌の奥の筋肉のたるみというところまでは同じ説明で、気道を広くするために、首が曲がると気道を圧迫するから、低い枕で真っすぐを推奨する会社と、まっすぐになると舌が落ち込むからということで、高さがある枕を推奨する会社があります。さらに横向きで寝るためや、硬さや肌触りなど、まあ実際に寝てみるまで分からないでしょうし、寝てみたところでずっとそのままで大丈夫かどうかもわかりません。それなりの値段のものが多いようですので、枕選びには心してかかる必要がありそうです。
次に多いのはマウスピースですね。簡易的なものから、医療器具として個人用に作るものまで幅広いですし、当然でしょうが個人用で値段の高いものほど、満足度が高そうです。基本的には、いわゆる受け口、しゃくれあごの位置にアゴを固定して寝ることで、喉の奥が、下る距離を稼ぐことでいびきを防止します。マウスピースのメンテナンスなどは少し面倒な気がしますが、慣れれば違和感もないようです。少し心配なのは、長期間使った場合に、顎を引っ張った分が伸びることはないのかが心配です。また、口の中の状態によっては適用できなかったり、いびきの原因によっては効果がないということもあります。
口呼吸防止シールや、マスク、顎を固定するサポーター等、口呼吸が原因のいびきを防止するツールがあります。普段から口を閉じて、いびきをかいている場合は全く意味がありませんが、口を開けて寝ている方であれば少なくとも音は小さくなると思います。
よく聞くのは、無意識にとってしまうことです。まあ何か体につけて寝ることが違和感なくやれるのであれば、大丈夫でしょう。安価ですし、いびき対策として一度は通る道だと思います。くれぐれも窒息しないように、口も少しは開けられるようにしておくほうがいいでしょう。
鼻孔拡張テープ、鼻孔拡張リングなどの鼻のとおりをよくして、いびきを防止するツールも様々です。風邪や鼻炎などで鼻粘膜が腫れて鼻づまりを起こしているときなどは、効果があるかもしれませんが、いわゆるいびきの振動音とは作用する位置が違うと思います。
鼻から気道までつなぐチューブもあるようです、粘膜を通らず直接外気を肺に送り込むのですが、空気中のほこりとか大丈夫なのでしょうか?

いわゆるサプリやツールの類は、基本的に対症療法です。人間の体は機械ではないので、何かの理由でいびきをかいているのだとしたら、その根本を変えない限り、サプリやツールでの変化に体が順応する可能性があります。継続して効果が発揮できるかどうか、また副作用は起こらないのかが問題です。

『いびき治療のための受診』
いびきに悩んで、サプリやツールも試したけどどれも効果がいまいち。いよいよ医者にかかろうかとなったときに、まずはいびきの原因を調べることから始めましょう。
いびき程度では病院になんか行かないよと強がっていても、「いびきもひどいけど、寝ている途中で息が止まってたよ」なんて言われて、いきなり無呼吸症候群の診断に行くと、無呼吸かどうかが調べられて、いびきの原因は関係なく無呼吸の治療になることもあるようです。無呼吸専門病院を受けるでしょうから、病院としては間違っていないのでしょうが、ちょっとおかしなシステムですね。

「漢方薬」
いびきの原因に合わせて処方してもらいます。鼻のとおりをよくする。肥満を解消する。イライラや不安を解消する。胃腸の調子を整える。などの目的に合わせて処方してもらうことになります。肥満を解消する漢方薬もあるのですね。胃腸の調子も実はいびきと相当に関連があると思われます。
いびきのように原因が分からない場合には、生活習慣や体質改善など時間がかかっても根本的な治療を行ったほうがうまくいくかもしれません。

「CPAP」
睡眠時無呼吸症候群の対症療法として使われる、圧のある空気を強制的に気道に送り込んで呼吸させる器具ですね。患者のQOL改善が短期でできることで、効果が高いといわれています。ただ、CPAPだけでは、あくまでも対症療法ですので、生活習慣改善や肥満解消で、長期的に使い続けない指導を医者が心がけてくれなければだめだと思います。

「手術」
いびきの原因が明らかな組織の異常であるならば、手術も致し方ないとは思いますが、覚醒時に何の問題もなく、寝ている間だけの問題であれば、本当の意味で必要な手術なのかが疑問です。扁桃肥大だから取ってしまおうというのも、あまりにも乱暴な処置と思うのですが、取る決断をした方にとっては、それほど大きな問題であったわけです。
しかし一度切り取った組織は元に戻せません。人間の体で不要な組織などはないと思っていますので、疑問に思います。
『いびきの音を外部に漏らさない方法』
いびきを防止するのは、いびきをかく人がいびきをかかなくする以外に方法がないでしょうか?いびきの音がまわりに漏れなければいいかもしれませんね。もちろん肥満や胃腸の病気、鼻の病気などでいびきをかいているのであれば、そこの解消に努めなければいけません。ただすぐにというわけにはいきませんね。
そこで、寝る場所の頭の部分を防音カバーで覆う家具が発売されます。寝ている本人は全く何もする必要がなく、音が外に漏れないようにするだけです。

人がなぜ「いびき」をかくのか?
いびきをかくことで、何かの作用を起こしているかもしれないのです。
単純に止めることが、別の問題を起こす可能性もあるとおもいます。
生活習慣の改善や、肥満の解消が
第一ですが、まずは家族の安眠と本人の安眠のために、環境を整える
事が解決となります。

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いびきの原因

いびきの原因を調べると、あおむけで寝るなどの「寝方」、肥満や鼻の病気などの「体質」、疲れているとか、お酒を飲んだとかの「体調」などが複合的に絡んでいるということです。しかし、人や動物がなぜ「いびき」をかくように進化したのか?を根本的に説明したものに行きつきません。

睡眠時無呼吸症候群と胃食道逆流症の関係を調査した結果があり、胃食道逆流症を抑える薬を服用することで、睡眠時無呼吸が改善した結果となっています。(「胃食道逆流症 (GERD) と睡眠障害:ランソプラゾール内服と睡眠内容の検討」(第8回食道逆流症(GERD)と咽喉頭疾患研究会にて報告、収録刊行物「耳鼻と臨床 52(2)、145-151、2006」)

睡眠時無呼吸と「いびき」の原因が完全一致するかどうかははっきりとしていませんが、胃内容物が胃から食道、食道からさらに気道に逆流することを防ぐために「いびき」をかいていると仮定してみました。

まずなぜ逆流するかというと、原因は胃の噴門の下部食道括約筋という筋肉のゆるみです。

食道と胃の境界が噴門になります。反対に胃と十二指腸の境界は幽門となります。
もともと噴門は食道から入ってきた食べ物を胃に送ると閉じて、逆流しないようにしますが、必要以上に多くの食べ物を詰め込んだ場合や、消化に時間のかかる脂肪やたんぱく質の多い食事、また食後2~3時間は胃に食物が残っているのですが、その状態で横になる(寝る)などの生活習慣や、たばこ、ストレスなどでも噴門は緩んでくるようです。
また、ゆるんでしまった噴門を鍛えて元に戻すということが簡単ではないようです。

このいくつか挙げた原因は、逆流性食道炎だけではなく、睡眠時無呼吸症候群、肥満、いびきの原因として挙げられている内容と同じなのです。

さらに、脳障害(脳梗塞や脳溢血など)による嘔吐を防ぐことが、窒息やその後の肺炎の原因となるのを防ぐために、大きないびきをかく原因説明ともなります。

いびきをかくことで起こるのは、喉を刺激してできるだけ早く唾液を食道に送り、逆流してくる胃内容物を顫動運動で胃に戻す作用があるのではないかと思います。いびきをかかなくても通常は唾液を飲み込むことが同じ効果を生むのですが、食事の後すぐ寝たり、噴門が緩んで胃液が逆流したり、口呼吸や加齢など唾液の減少により、その効果が少ないと、不足する顫動運動を起こすために盛んに行うようになるのだと思います。睡眠時無呼吸も通常1時間に数回唾液を飲み込む作用を、噴門の逆流を押し戻すために頻繁に行うことと、唾液の減少などでなかなか飲みこめないために、数秒間の無呼吸状態が起こるのではないかと思います。
以上はあくまでも仮定を正として検証するためのストーリーです。

さて睡眠学会的には、いびきの原因として舌の根が重力で落ち込む等、物理的な作用により、気道が狭窄するという説明から、いびきがさらに悪化して気道をふさぐことで睡眠時無呼吸症(SAS)が起こるとしております。またSASの患者に胃食道逆流症(GERD)が多い原因として、無呼吸の陰圧によって胃酸が食道に逆流すると説明されています。

実は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法として利用されるネーザルCPAP療法ですが、ネーザルCPAPを使うと、胃食道逆流症(GERD)の改善効果も認められるという結果が出ております。デューク大学(アメリカ)の研究グループが331人を調査し、SASの患者の62%にGERDの症状があり、CPAPによって、48%の改善が見られたそうです。
上記だけであれば無呼吸の陰圧が減った効果として見ていいかもしれませんが、実はSASを合併していないGERDの患者にCPAPを使うと、症状の改善がみられるという報告もあるようです。
CPAPの副作用に腹部膨満感やおならがありますが、CPAPで送り込まれた強制空気が、食道に圧をかけて胃内容物の逆流を押し戻す効果を起こしていることも考えられます。また、CPAP治療は、肥満治療や生活習慣改善も同時にやって初めて効果が得られることもデータとしてあるので、ほかの効果が出ただけなのかもしれません。

あくまでも仮定を検証してみただけですが、睡眠時無呼吸やいびきの改善策として胃食道逆流症(GERD)などのほかの疾病を検討せずに、ただ物理的な作用を止めることが、ほかの病気を悪化させる原因となる可能性があり、さらには逆流性肺炎などそれまで抑えられていた病気を併発する可能性もあることが懸念されます。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

「いびき」を調べると、切っても切れない関係として睡眠時無呼吸症候群が出てきます。「いびき」についてもなぜ「いびき」をかくのかが、なかなかわからないのですが、睡眠時無呼吸症候群もなかなか手繰る糸口さえ見つけられない状況です。

そんな中、医学博士新谷弘実の著書「病気にならない生き方」に紹介されている内容で、

これには説得力があります。睡眠時無呼吸になる仕組みが説明されているからです。

この説に沿った形でのエビデンスがないかと探していた時に見つかったのが、碧南市民病院の岩田義弘氏ら8人の「胃食道逆流症 (GERD) と睡眠障害:ランソプラゾール内服と睡眠内容の検討」(第8回食道逆流症(GERD)と咽喉頭疾患研究会にて報告、収録刊行物「耳鼻と臨床 52(2)、145-151、2006」です。

胃食道逆流症患者の約10%に睡眠時無呼吸症候群(SAS)があり、SASの患者の54%~76%が、胃食道逆流症 (GERD)を合併していることが分かっているので、GERDを抑えるとSASに影響があるかを調べてみた。
胸やけや睡眠障害のない正常男性5人に、胃酸を抑える薬を服用して経過を見たところ、睡眠時無呼吸低呼吸指数AHIが、内服前平均11.4に対し、内服後3.1と減少が認められた。これは閉塞性成分が、内服前平均8.4から内服後3.0。中枢性成分が内服前平均3.0から内服後2.3と、減少した。薬の服用との機序は不明であるが、最大呼気抵抗、最大吸気抵抗とも5名中4名に減少がみられたが、1名は増大した。しかしながら増大した1名もAHIは減少しており、鼻腔抵抗の減少がAHIの減少のすべての要因ではない。
ファイバースコープ観察により、咽頭粘膜の色調変化が見られたことから、胃酸逆流の症状が疑われるが、自覚症状はもともとなかった。
これらを総合的に判断し、薬の服用により、胃酸の逆流が減少した結果、無自覚であったが胃酸逆流により起こっていた気道狭窄を抑え、無呼吸の症状が減少したということが言える。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi1954/52/2/52_145/_article/-char/ja/

概略として上記のような結果となっております。

一つ驚いたのは、まったくの正常であっても、睡眠時無呼吸低呼吸指数AHIが平均11.4もあるということ。CPAPって20以上で保険適用ですから、その差なんてあんまりないのだなと思います。

睡眠学会的には、無呼吸の陰圧によって、胃酸が食道に逆流すると説明されていますが、いろいろと説明がつきづらいと思います。
まず無呼吸の原因として気道が舌の根が重力で落ち込む等、物理的な作用により狭窄するという説明。本当にそうなら、たぶん無呼吸で死人がたくさん出ます。重度の無呼吸症の人でも無呼吸が原因で窒息死することがないのは、自身でコントロールしているからで、風呂場で失神しているのとは違うわけです。

また、無呼吸の陰圧で、胃酸が逆流するようなことが起これば、無呼吸で寝ているときに、いきなり胃液吐いて飛び起きるようなことがおこるはずですが、そんな話は聞いたことがありません。

統計数字の使い方ではよくある話ですが、原因と結果を逆に持ってきてもつじつまが合う話というのはよくあります。無呼吸症候群と、胃食道逆流症、逆流性肺炎、肥満。どれもが関連があるものですから、例えば無呼吸症候群の治療としてCPAP治療を行うと、結果として胃食道逆流症にも効果があったと結論付けたとしても、CPAP治療は、肥満治療や生活習慣改善も同時にやって初めて効果が得られることもデータとしてあるので、ほかの効果が出ただけなのかもしれません。

あくまでも仮説ですが、だけで、無呼吸症候群、胃食道逆流症、逆流性肺炎、肥満すべてに効果があることが分かっているのですから、試してみてもいいかもしれません。

ちなみに私自身、「いびき」が改善されているようです。(スマホアプリでは・・)

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いびきの治療

風邪をひいた時にどうしますか?

昔は、医者に行っても解熱剤や抗生物質を処方して治そうという風潮が強かったと思いますが、現在はむしろ解熱剤は勧められないし、抗生物質は必要のある症状(細菌感染の併発がみられる場合)がなければ処方しない場合が多いようです。

理由は、風邪による発熱は免疫反応であり、むやみに解熱剤を使うとかえって症状が長引たり、脳炎などの副作用を起こすことがあるということが、わかってきたからです。

また、一般的な風邪はほとんどがウィルス性のもので、インフルエンザウィルスなど一部のウィルス以外にはワクチンは効かないことが分かっているからです。

そう、昔から風邪の薬を発明出来たら、ノーベル賞がもらえると言われていたように、風邪を治す薬はありません。

では、以前はそれが分からなかったのでしょうか?またテレビなどで盛んにコマーシャルを行っている風邪薬はいったい何でしょう?
よく聞くと、「風邪の症状を緩和する。」とはいっても、「風邪を治す。」とは言っていません。いわゆる対症療法というもので、「熱があるからつらい」「じゃあ熱を下げましょう」ということです。免疫力を弱めて発熱しないようにすることです。
でもコマーシャルを見た人は、風邪が治ると思いますよね。まさか、体が風邪を治そうとしている作用を弱めて、熱が出るという風邪の症状だけを弱めているとはあまり思わないわけです。

人間の体は医学が発達するはるか以前から、病気やケガを自然治癒してきました。様々な形質は長い時間をかけて遺伝的に獲得してきた機能を効率よく持っているのです。

ちょっと前まで体には有っても無くてもよい器官であり、病気をおこす原因となるので早めにとったほうがいいといわれていた扁桃腺や盲腸も、それまで知られていなかった機能が分かってきて、実は重要な器官であり、むやみにとってはいけないということが言われるようになってきました。

医療や医学が発達しても、人間の体というものは実はまだわかっていないことが多く、現代の生活に合わせると不具合と思うことが、実は大切な役目を持っていることが後になってわかってくるということは往々にしてあるのです。

熱を出して安静にしているだけで、多くの病気は自然に治るのです。会社や学校が休めないなんていうのは、人間の体を作ってきた長い歴史の中では、ほんの最近の些細な事情なのです。

ではここでやっと本題の「いびき」になります。

なぜ「いびき」をかくのかという質問に対しては、たいていは、寝ているときに筋肉が緩み、舌がのどの奥に下がっていき、気道を狭めているために、周辺の粘膜が振動する音という説明があります。
そこで「いびき」をかかないために、気道を広げるサプリや器具が登場するのです。

風邪をひいて熱が出るから熱を下げようというのと同じ理屈です。

風邪の場合は、免疫反応だからむやみに下げるのはよくないよと言われ始めていますが、「いびき」はどうでしょう。
免疫反応にあたる部分が分かっていません。気道が狭くなって音がするのは熱が出るというのと同じ理屈なのです。
確かに、肥満や鼻の病気などが「いびき」を誘発している事が経験上わかっていますので、ダイエットや鼻の治療を行うことは結果的に「いびき」を防止することにつながるとしても、必ずしもそうではない方法で「いびき」だけを止めることは、本来なぜ「いびき」をかいているのかの本質が分かっていないために、危険な発想だと思うのです。

実は脳に障害が起こると、「いびき」をかきます。脳梗塞や脳溢血などの脳の機能を奪う状態になったときに、大変大きな「いびき」をかくことが知られています。
一般的な見解を見ると、脳障害により筋肉が緩み気道をふさぐために「いびき」が出るのだということになりますが、逆はないでしょうか?脳に障害が起こったために、生存をかけて必死に「いびき」をかいている。ということは考えられないでしょうか?

実は私の父親は、50歳の時に脳溢血で倒れました。病院に運ばれたところに駆けつけたときには、ものすごい勢いで「いびき」をかいており、それはとても普段の「いびき」とは比較にならないものでした。
そして看護士が、父に声をかけると、体は寝た状態で「いびき」をかいているのだけれど、ひじから先の腕をあげ、手でOKのサインを出したのです。看護師も「この人意識はあるんだ」と言っていたのが非常に鮮明に記憶に残っています。
脳の障害によって出る「いびき」は、寝ているときの「いびき」以上に何かを必死に行っている可能性はないでしょうか?
また、寝ているときの「いびき」も、何かまだ解明されていない理由があってかいている可能性もあります。

そして、人体の形質は非常に効率よく作られていることが多く、ある一つの器官が、様々な機能を持っていることが多いのです。特に最近はストレスに対する反応やホルモンの作用など知られるようになればなるほど、人間の起こす反応に無駄や不要がないことが後からわかることも多いのです。

「いびき」は、確かにうるさいし、本人も周りも含めて寝不足が生じたり、近所迷惑な場合さえありますので、ダイエットをする飲酒を控えるなどの対策は必要かもしれませんが、体に負担をかけて本来かいている「いびき」をかけなくすることには、疑問が残るのです。

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いびきは自然

ネットでいびきを検索をすると、

やたらと死に直結する危険信号が掲載されています。

まったく病気に直結しないわけでもないと思えるので、仕方がないわけでもないですが、日本人1億2000万人のうち2000万人は定常的にいびきをかいているとの研究結果もあり、成人でいえばいびきをかいたことがない人のほうが何かしらの問題があるのではないかと思えるほどの数値と言えます。

確かに、無呼吸症候群に代表される、日中の眠気など生活に支障が出る場面もあるかもしれませんが、人間の睡眠は日中に適度な睡眠をとるのが当たり前で、かつて世界中を制覇したスペイン圏ではシエスタの習慣がある地域も普通にあります。

あおむけに寝て、舌の根元がのどに落ちることで、気道がふさがれることがいびきの原因とされているのが当たり前。ある意味常識でそれを疑うことがあってはならないとする感じもありますが、本当にそれが原因でしょうか?それは単なる物理的な現象ではないでしょうか?

動物園の飼育員は動物にいびきは当たり前に聞いています。動物園は安心できる場所だから、自然界にいる動物ではありえない、あおむけ寝をする動物が動物園では当たり前でしょうか?

あり得ません。動物園の動物もいびきはかきますが、うつ伏せで寝ていびきをかいています。自然界でも動物があおむけで寝ることはあるようですが、うつ伏せで寝ていても動物はいびきをかきます。また、動物園ではない自然の動物がいびきをかいている音を聞くのは、日本のマタギの世界でもよくある話です。人間だけではなく動物も普通にいびきをかくのです。

いびきの音が出る仕組みは、のどの奥の舌根が軌道を狭めていることや、鼻孔の疾患によるラッパの音を鳴らすような作用かもしれませんが、いびきをかくこと自体は本能的なものだといえると思います。

いびきの本質になる部分なので、この話は後日じっくりと出していきたいと思いますが、とりあえず、いびき自体は動物もかくごく自然なもの。

いびきだけでは、病気とは言えないことだけは、はっきりといえると思います。

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