REM睡眠non-REM睡眠といびき3

大いびきをかいている人は、なぜ自分のいびきで目が覚めないのでしょうか。
これまでの研究では、REM睡眠は脳は起きて、体が休んでいる眠り。non-REM睡眠は、脳が休んでいる睡眠と言われています。
REM睡眠は脳は起きているといっても覚醒しているわけではなく、記憶の整理を行っている時間だそうです。
結局脳が寝ているか忙しいので、耳から入った音を認識していないということですね。

さて、いびきの出るのは、浅いnon-REM睡眠とREM睡眠の時で、深いnon-REM睡眠では、いびきも無呼吸もなく静かに眠ることができます。
non-REM睡眠の深い眠りでは呼吸数や脈拍も減る状態になります。いわゆる徐波睡眠という状態になります。この状態になると気道が多少狭まっても、呼吸そのものがゆっくりであるため狭まった気道でもいびきにならず呼吸ができる状態になるのではないかと思われます。

いびきや無呼吸の原因が胃食道逆流症であるとすると、REM睡眠の筋肉が弛緩した状態は、胃の入り口の噴門も緩まっていると考える事ができるので、納得ができるのですが、non-REM睡眠の浅い状態ではどうなのでしょうか?

睡眠時には内臓の活動も低下するのですが、寝る直前に食事をすると、たとえnon-REM睡眠であっても、消化管は働かざるを得ない状態になるため、いびき、無呼吸症状が出てくると考えられます。

あまりにもいびき、無呼吸が激しい時には、徐波睡眠に行かず浅い睡眠を繰り返す眠りとなってしまいます。
胃の中の物があまりにも逆流し易い場合は、しっかりと気道を締めざるを得ないため、無呼吸状態が頻繁に起こり、覚醒しやすい状態になるものと思われます。そのため徐波睡眠にまで睡眠が深まらないのではないかと思われます。

因みに徐波睡眠時には無呼吸がないと書きましたが、胃の中に未消化のものがあれば、徐波睡眠で呼吸は低下しているため、いびきは無くても気道の狭小は現れて無呼吸が現れているものと思われます。推測ではありますが、いわゆる中枢性の無呼吸の状態かと思われます。

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