アロマオイルがもたらす睡眠への効果

ラベンダーの香りが安眠を誘うというのは、欧米ではかなり昔から言われていたようです。日本にアロマオイルというものが紹介されてまだそれほど経っていないため、きちんとした研究結果などもあまり知られておらず、まだまだそういう話もあるのか程度だとおもいます。
しかしこの研究のように、精神科や高齢者施設などの睡眠薬の多用などに比べると、安価でかつ効果があるのであれば、多くの成果が期待できると思います。
ちなみにラベンダーの香りというと、原田知世の「時をかける少女」を思い出します。なんとなくラベンダーの香りに神秘的な感覚を持ったことを思い出しました。

アロマオイルがもたらす睡眠への効果

I.はじめに

精神疾患を持つ患者は、多数が何かしらの睡眠障害を持つことが多い。更に、精神科の閉鎖病棟入院患者は、日中の活動が多いとはいえない。
実際、日中の活動をみてみると、数時間の作業療法、入浴などがあるが、毎日のことではない。活動のない時は、日中ホールで過ごすか、自室で臥床していることが多い。日中、臥床時間が多い患者は、やはり夜勤帯での中途覚醒や早朝覚醒がみられる。 また、不眠を訴える患者もみられ、頓服の睡眠薬を希望する患者もいる。
桶谷I)らは、「睡眠障害は、精神症状の変化と密接に関連しており、睡眠-覚醒、休息-活動などの 生活リズムを整えることは、患者の安定した状態を保つ意味で看護の重要な役割である。」と述べている。このとから、看護面からの睡眠改善への介入の必要性を感じた。睡眠改善することにより、日中活動量が増え、生活リズムの改善へ繫がると考えた。
介入方法としては、松澤2)の研究により、「ベルガモットオイルを用いた芳香療法はアルコール依存症患者に対して、睡眠維持、特に中途覚醒の減少に対して有効である。」との結果を得ていることから、一般的に安眠効果があるといわれているラベンダーオイルを用い、不眠がみられる患者を対象に、睡眠改善対策として実施・考案した結果、睡眠改善がわずかではあるが認められたのでここに報告する。

 

II.用語の定義3)

不眠       :睡眠の開始と維持の障害で以下の4項目がみられた状態
中途覚醒 :ちょっとした物音などの刺激で目が覚めてしまい、途中で目が覚めてしまう
入眠障害 :夜寝ようとしてから実際に寝付くまでの時間がかかるもの(1時間以上)
早朝覚醒 :朝早く目が覚めてしまい、その後眠れない。朝の目覚めが普段より2時間以上早い。
睡眠時間短縮 :時間のゆとりがあるにもかかわらず一晩の睡眠時間の合計が5時間以下。

 

III.対象と方法

・ 期間:10月14日~11月15日

・ 倫理的配慮 :主治医の承諾を得た後、対象者に目的・方法・研究参加への自由意志、プライバシーや個人情報の保護について、口頭で説明した。
・ 対象   :A 病棟入院患者で不眠が認められる6名。
・ 介入方法 :就寝時にラベンダーオイル1~2滴を含ませたコットンを枕カバー内へ入れ、朝までの睡眠状況を観察した。
・ 評価方法 :中途覚醒、早朝覚醒、睡眠薬希望の有無に焦点をあて、介入前後を比較するとともに、対象者に介入前後の睡眠について感想を聞いた。

 

IV.結果

対象者は、男性1名(59 歳 器質性精神障害)女性5名(77 歳 統合失調症、57 歳 統合失調症、65 歳 双極性感情障害、63 歳 統合失調症、68 歳 統合失調症)

 

 

介入前 介入後
中途覚醒 78 52
早朝覚醒 2 1
睡眠薬希望(使用) 2 0

(回数)

・ 68 歳女性、介入前、早朝覚醒がみられていた。
介入初日より、「いつもよりよく眠れた」と話しており、その後も早朝覚醒なく、朝まで良眠されていた。

・ 65 歳女性、以前より夜間帯、頻回のナースコールがあり、まとまりのない話をしていた。介入後もナースコールはあるが、以前のような頻回なナースコールではなく、トイレ時の数回のナースコールでおさまっている。介入の拒否は、 全体で2回であった。対象者全員が、介入前よりよく眠れたと述べた。1名の対象者は「良い匂いでリラックスできる」と感想を述べ、別の 1名の対象者は、就寝時に「今日は、アロマオイルないの?」と自ら希望される発言が聞かれた。

 

V.考察

介入前後でわずかではあるが、改善がみとめられた。拒否は2回と少なく、対象者全員が介入前よりよく眠れたと感じており、アロマオイルの効果はあったと考えられる。
しかし、対象者の中には、研究期間に処方内容が変更されている患者もいたため、アロマオイルのみの効果で睡眠改善したと言い切れない部分はある。ただ、その対象者は、「いい匂い」と感想を述べており、アロマオイルが睡眠の妨げになったとは考えにくく、悪影響はなかったと考える。
介入後も、中途覚醒や早朝覚醒はみられたが、回数は減少しており、介入前はそのまま入眠することができず、徘徊や頻回のナースコールに繫がっていたものが、介入後には入眠困難を呈することなく再入眠されている。このことから、睡眠時間は十分確保できていると考えられる。しかし、対象者の1名は、睡眠時間が確保できているにも関わらず、日中の臥床傾向は変わらなかった。日中の活動量がふえていけば、日中臥床することなく、さらに夜間のより良い睡眠に繋げていけると思われる。今後は、日中の活動量を増やす介入方法を検討していく必要 があると考える。

 

VI.結論

ラベンダーオイルを用いた芳香療法は、睡眠改善に有効である。アロマオイルには鎮静効果が高く、リラックス作用があるため睡眠の質が改善されたと思われる。

 

VII.おわりに

今回の研究によって、ラベンダーオイルが睡眠障害の改善に少なからず寄与していることがわかっ た。
アロマオイルには多くの種類があり、それぞれにさまざまな効果があることが、多くの関連図書で紹介されている。例えば、柑橘系のアロマオイルには、 覚醒作用のあるものが多い。今後、そのような効果を持つオイルを用いて日中の覚醒を促し、今回の介入方法を継続することによって、本来あるべき生活リズムを取り戻す手助けになればと思う。
アロマテラピーは、日本では臨床報告例は少ないが、フランスの医療現場では、かなり厳密な使い方が求められる治療手段の一つとして行われている。
また、アロマテラピーは、簡便かつ安価で行えるので、活用できれば医療費の軽減につながると思われる。
当院の入院患者は、高齢者も多く、経済的な問題を抱える患者も少なくない。早朝覚醒や夜間排泄に行くのは高齢者におおいため、短時間でより良い睡眠を確保することは大切なことである。今回のアロマオイル介入により以前よりも質の良い睡眠を得る手助けが出来たのではないかと考える。

 

VIII.参考引用文献

1)桶谷玲子・上山和子 不眠・過眠を繰り返す慢性統合失調症患者への援助 看護技術 1995
2)松澤亮 アルコ-ル依存症患者に対する芳香療法 日本看護学会論文集 精神看護 2005
3)中川博幾・伊﨑公徳 不眠の原因と病態 臨床看護 1993

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